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上廣環境日本学センター 研究における2つのコンセプト

 

自然のトポス

→ 場所性はそこにあらわれる自然にとって重要な役割を果たしている。

あいだのエートス

→ “あいだ”共創デザイン、生き物と場のブリコラージュ、「もののあはれ」、「SATOYAMA」「バイオ・リージョン」、アニミズムのコスモロジー

“自然の権利”(人類中心主義の考えではなく、地球上で人類と自然が共存する関係であることを認識し、その関係を尊重するための指針。自然のトポス(場所性)という考えは、先住民のみならず、多くの自然と共に暮らす人々の価値観に通底する文化でもある。日本ではSATOYAMAに代表されるように、人間が介在してできる「自然」は、その土地の文化、生活の流儀と切り離せない。それゆえに、自然はトポス(場所性)の有り様がそのまま反映されるのである。

近年、「自然に場所性が生じる」ことを認識することから、人間中心主義を超えていく流れは世界中で起こっている。

“あいだ”という考えは、自然の場所性を認めた上で、人間社会が自然との境界において、豊かな空間、自然の感性、表現を育むための自然との関わりとそこから生じるエコシステム全般を指している。