2025年12月11日、第20回地球研国際シンポジウム「Knowledge and Training for Green Transformation(グリーン社会変革に向けた知識と人材育成)」が地球研講演室で開催され、グリーン・トランスフォーメーションの実現に向けた人材育成の設計や方向性、今後の展開について発表が行われました。
上廣環境日本学センターは、2日目のセッション4「共振する生命の未来へ:人と自然の境界を超えた対話から生まれるイノベーション」を担当しました。
本セッションでは、「ネイチャーポジティブ」をテーマに、従来の環境保全の延長として捉えるのではなく、人間同士の関係性や人と自然との関係を根本から問い直し、社会や実践の在り方を再構築するための新たなパラダイムとして再検討することを目的に議論が行われました。
吉川センター長によるオープニングトークの後、スティーブン・マーフィ・シゲマツ教授(米国・スタンフォード大学)、ニールセン北村朋子氏、井上岳一氏(日本総研)の3名が、それぞれの視点から発表を行いました。
続くパネルディスカッションでは、コメンテーターとしてハン・ゲン博士(英国・サウサンプトン大学)を迎え、子どもの教育と身近な自然との関わりの重要性や具体的な事例、さらに世代を超えたコミュニティにおける相互に労わり合う関係性の未来への可能性などについて、多様な意見が交わされました。
登壇者
Dr. Stephen Murphy-Shigematsu
スティーヴン・マーフィー=シゲマツ博士は、スタンフォード大学医学部でリーダーシップとウェルネスを教える教育者・心理学者であり、「ハートフルネス研究所(Heartfulness Lab)」を創設。ハーバード大学で博士号取得後、東京大学などで教鞭をとり、マインドフルネスから思いやりを深める「ハートフルネス」を提唱。多文化アイデンティティやナラティブ心理学を専門とし、教育・医療・地域社会における変容的学習を実践している。著書に『From Mindfulness to Heartfulness』『When Half Is Whole』など。
井上岳一
株式会社日本総合研究所創発戦略センター チーフスペシャリスト。1969年生まれ。東京大学農学部林学科卒業。米国イェール大学大学院修了(経済学修士)。農林水産省林野庁、Cassina IXCを経て、2003年日本総合研究所に入社。豊かな山水の恵みと、人の知恵・技術を生かした多様で持続可能な地域社会の建設をミッションに研究・実践活動に従事。著書に『日本列島回復論』(2019年)、共著書に『Beyond MaaS』(2020年)、『MaaS』(2018年)など。
ニールセン北村朋子
2001年よりロラン島在住。Cultural Translator/文化翻訳家。DANSK主宰。一般社団法人AIDA DESIGN LAB理事。 人とそれを取り巻く環境が幸せな地球を目指し、そのためのネットワークづくり、学びと思考と実践の場づくりを行う。デンマーク・インターナショナル・メディア・プレスセンター代表メンバー。2012年デンマーク・ジャーナリスト協会東デンマーク地区ジャーナリスト賞受賞。














