Skip to main content

上廣環境日本学センター(UJES)の秋山知宏特任准教授が参画する国際共同研究プロジェクト「RE4GREEN(Research Ethics and Integrity for the GREEN Transition)」の成果物が,オープンアクセスリポジトリ「Zenodo」にて公開されました.

本成果物の題名は,Deliverable 1.1. Mapping of Environmental and Climate Ethics in the Context of the Sustainable Transition です.2026年2月18日に公開され,DOIは 10.5281/zenodo.18679094 です.
https://zenodo.org/records/18679094

本成果物は,環境正義,環境倫理,気候正義,気候倫理,そして研究倫理・研究公正に関する学術文献を横断的に整理し,持続可能な転換をめぐる倫理的論点を体系的に検討した報告書です.環境・気候倫理と研究倫理・研究公正とをどのように接続しうるのかという,RE4GREENプロジェクトの中心的課題に関わる基盤的成果として位置づけられます.

環境日本学の観点から見ても,本成果物は重要な意義を有しています.環境日本学は,環境問題を単なる技術的・制度的課題としてではなく,人間と自然の関係,地域社会の実践,思想・宗教・文化,生活世界の倫理,そして未来世代への責任の問題として捉え直そうとする学問的営みです.その意味で,本成果物が環境・気候倫理の議論を,研究実践そのものの倫理,すなわち研究の進め方,責任,公正,そして誰の声が反映されるべきかという問いと結びつけていることは,環境日本学の問題関心とも深く響き合っています.

今日,環境危機への対応においては,何を研究するかだけでなく,いかに研究するか,いかなる自然観・人間観・価値観に立脚するかが,ますます重要になっています.その点で本成果物は,グリーン・トランジションの倫理的基盤を再考するとともに,環境日本学と国際的な研究倫理・気候倫理の対話を進めるうえでの重要な基盤資料であるといえます.

ご関心のある方は,ぜひご覧ください.