2025年9月20日、国立京都国際会館にて「KYOTO地球環境の殿堂 国際会議・未来会議」が開催されました。
本会議では、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」のもと、自然環境と京都文化の関係性を探究してきた国内外の高校生・大学生が、「未来への宣言」を発表しました。
上廣環境日本学センターは昨年よりこの未来会議の監修を担当し、京都府・京都市と連携して準備を進めてまいりました。春のキックオフミーティングを皮切りに、京都市内での2回のフィールド調査、高校生・大学生による未来への提言づくりなどが行われ、吉川センター長の熱心な指導のもと、参加者の熱意も高まりました。
当日は、106名の学生が参加し、うち64名が登壇。高校生・大学生は「古来文学探究プロジェクト」「伝統産業探究プロジェクト」「森里海探究プロジェクト」の3つのテーマに分かれて探究活動を行い、その成果をステージ上で発表しました。それぞれの視点から、未来へのメッセージが力強く語られました。
また、山極所長による基調講演では「環境日本学」をテーマに、日本固有の自然哲学や人間と自然、生物の共生の歴史、文化が自然観に与える影響についてのお話がありました。
最後に、学生代表がまとめた「未来への宣言」が、「KYOTO地球環境の殿堂」運営協議会会長でもある山極所長に手渡され、山極所長からは、未来を担う若者たちに向けて力強いエールが贈られました。
会議の後半では、「気候変動」と「生物・文化多様性」をテーマとしたパネルディスカッションが行われました。「生物・文化多様性」のディスカッションには、「殿堂」入りされたエゴ・レモス氏、中村桂子氏のほか、伊沢拓司氏、山極所長、そして高校生・大学生の代表3名が登壇し、ファシリテーターである吉川センター長の問いかけに応じて、それぞれの専門的立場から意見を交わしました。
多様な視点が交差する対話は、参加した若者たちにとって貴重な学びの場となりました。京都国際会館メインホールを埋めた約1,200人の観客からは、大きな拍手が送られました。
リンク:(京都府のHPより)
https://www.pref.kyoto.jp/earth-kyoto/annai/index.html












